広島県三原市は、毛利元就三男の小早川隆景公による、「浮城」と呼ばれる三原城の築城から450年、繊維・機械等製造業の町として栄えてきました。時代の流れと共に製造業のかつての勢いはなくなり、観光の尾道と安芸の小京都竹原の狭間でジリ貧の目立たない町となってしまいました。しかし小早川隆景公といえば、毛利を滅ぼさんと敵対した豊臣秀吉や、その軍師黒田官兵衛からも日本一の賢人と目された人物。海霧の美しい瀬戸内の多島美、30万人を超える人出で賑わうやっさ祭りや神明市などのお祭り、タコやお好み焼き等三原グルメ、三原城の背後に屏風のように配置され城の防御の役割も担った寺社仏閣、大和町の桃や米、佐木島のトライアスロン等々。隆景公に代表されるように、三原は「目立たないけどすごい」町なんです。
三原市古浜は駅から徒歩10分程、昔の三原城の外堀和久原川の東岸、いわゆるお城の外に当たり、江戸時代から昭和30年代まで塩田の風景が広がる場所でした。その後住宅地として開発された経緯があり、人の住む歴史は短く、伝統や特産もなく、町としてはさしたる特徴もないところです。しかし、決して愛想よくはないが律儀で温かい三原人。静かでちょっといい町、古浜。
三原を元気にしたい！　そのためには足元の古浜から明るくしたい！　その思いから「コハプロ」を立ち上げました。